カリン
学名 Chaenomeles sinensis
バラ科カリン属
落葉高木
別名 安蘭樹(アンランジュ)
アンラジュって、とてもよい響き。
寺社の境内に植えられている場合は、安蘭樹と呼ばれるらしい。
どうしてそう呼ばれるのか調べてみたけど、わからなかった。
唐招提寺(奈良)に植えられてるカリンは、菴羅樹という。
カリンは中国東部原産で、日本への伝来時期は不明。
日蓮聖人遺文の中に菴羅樹(アンラジュ)をみつけた。
魚の子は多けれども魚となるは少なく、
菴羅樹の花は多くさけども菓になるは少なし。
人も又此のごとし。
菩提心を発す人は多けれども
退せずして実の道に入る者は少なし。
すべて凡夫の菩提心は多く悪縁にたぼらかされ、
事にふれて移りやすき物なり。
鎧を着たる兵者は多けれども、
戦に恐れをなさざるは少なきがごとし。
ここで言われてる菴羅樹は、マンゴーをさすらしい。
マンゴーは、インド原産で、仏教の経典にもその名が見られ、
菴羅(アンラ)菴摩羅(アンマラ)と呼ばれてる。
と安蘭樹、菴羅樹はさらに謎を深めた。
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